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”オススメ”から抜け出す

通勤の道のりには、先週の雪がちらほらと残っており、全部が解けきるにはもう少し時間がかかりそうですね。先日は都心でも20cmを超える積雪を記録しましたが、過去に都心で20cm以上積雪したのは、1994年と2014年の2回だけだそうです。

そんな何処にも出かけられない日には、自宅で缶詰になって過ごす事になりますが、読書や音楽・テレビの他にも、最近は色々な「動画配信サービス」があるので、手軽に楽しい時間を過ごすことが出来ますね。私もいくつかの動画配信サービスをよく利用しています。

こうした動画配信サービスを利用していて特に便利になったと感じるのが、オススメの動画を表示してくれる「レコメンド機能」。今までの視聴履歴を利用して、視聴者それぞれに合わせた動画を提案してくれるので、興味のありそうな動画を簡単に見つけることが出来ます。


ただ、こうした機能を利用していてふと思うのが、今まで知らなかった情報に触れて、『ハッ!』とさせられる機会が減ったこと。確かに、自分の好みに合ったオススメ動画を選ぶことは安定して面白く、『失敗した!』という経験も少なくて済みます。ですが、”今”の自分の考え方や感性の幅で物事が完結してしまっているようにも思え、それは何だか変化も成長も無く、少し物足りないなぁと感じています。

最近は、ECサイトやネット広告も、履歴を利用した個人単位のアプローチを行うことが主流になってきましたが、一見ユーザーユレンドリーに見えても、まだまだ人の好みや感情の変化を読み取るまでには至っていないですね。(今後、データに現れない変化への対応が企業の課題になりそうですね。また、行動の先読みすらもAIで出来るようになったら、皆が決められたテンプレートの人生を送る未来がくるのでしょうか、、、?笑)

今週もまた雪の予報が出ていますが、そんなたまの日には、いつも見ない番組を見てみたり、知らない音楽を聴いてみたり、初めて作る料理に挑戦してみたり、そういった”ふとした好奇心”を大事にする時間に使ってみてはいかがでしょうか。

(YO)