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テレプレゼンスロボット

「テレプレゼンスロボット」をご存じだろうか?

Wikipediaには、「テレプレゼンスロボットは通常、ディスプレイ(統合型または携帯電話やタブレット)が頭部分についており、それを使用したテレビ会議装置と、遠隔操作による移動能力をもつ。使用者はモバイル機器、タブレット、ポータブルコンピュータ等を使用して高品質なビデオ会議を行いながら、相手側にいるロボットを遠隔でコントロールすることで自分が主体となって誰とコミュニケーションをとるか、どこの場所にいくのかをコントロールできる。従来のテレビ会議システムとは異なりロボットが自分の分身として別の場所を歩きまわったり、通話を行うことにより、今までにない存在感を相手に与える事が出来る。在宅勤務やイベント参加、オフィス内、教育分野などで幅広く普及し始めている。(以下略)」と解説されている。

ビジネスシーンにおいて、テレビ会議はかなり普及してきているが、テレビに向かって話すのは違和感があるし、なんとなくよそよそしい、と感じられる方も多いのではないか。また、ワークショップに遠隔で参加する場合には、カメラが固定されているテレビ会議システムではどうしても「お客さん」的な立場になってしまう。つまり、ワークショップの参加者に自分の存在を感じてもらえないのである。

先月、株式会社ヨコブンのご好意で、テレプレゼンスロボットKubiのデモ機を長期間お借りすることができた。Kubiは読んで字のごとく、本体のうえに取り付けたタブレットまたはスマートフォンを、内蔵のモーターで上下左右に首を振らせることができるロボットである。会議システムは別途プラットフォームを用意する必要があるが、Zoomというネット会議システムでは、参加者がZoomの画面から遠隔でKubiのコントロールをすることができる。実際に私がZoomからKubiを動かしているビデオをみてもらいたい。タブレットには相手の顔が写っていて、それが動くので親近感がわくし、遠隔の参加者は相手に対して首を(タブレットを)縦に振るなどの意思表示も可能である。

生活者インタビューなどでも、これからはビデオ会議システムを使う機会が増えていくことが予想される。テレプレゼンスロボットを使うことによって、より臨場感のある、血の通ったインタビューが可能になるかもしれない。また、クライアントがオフィスからグループインタビューの様子を見学したいときに、テレプレゼンスロボットを使うのもありではないだろうか?

(り