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写真データをそのまま生かす

<トークの目>通信 2018.3.22

マーケティングリサーチ・市場調査会社の株式会社トークアイです。

例年より早い桜の開花宣言に喜んでいたのもつかの間、まさかの降雪には驚かされました。
今週末はお花見できるのかな?

先週あたりから春休みの学生さんたちで表参道はにぎわっています。
流行を求めて、全国から人が集まってきます。

そんな流行の発信地表参道から、
リサーチに役立つ情報をお届けいたします。

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  ■□ 写真データをそのまま生かす □■
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「モバイルエスノ」と呼んでいる調査があります。
たくさんの写真データを利用した定性調査であり、ワークショップと組み合わせて行っています。

写真の撮影、送信が手軽になった今、写真データは色々な調査に使われています。
FGIやIDIでも事前課題として日記のように写真を撮ってそれを説明してもらうなど
定性調査をよりリッチにするアイテムとして多く活用されています。

モバイルエスノは2~3週間という少し長い期間にわたってお題に沿った写真を都度撮ってもらいます。
20人~30人くらいを対象にすると全部で1000枚以上の写真が収集できます。

これを定量データとして扱おうとすると、写真に写っている内容を分類して集計することになりがちです。
自由回答をアフターコーディングして集計するのと同じことです。
しかし、こうすると、せっかく写真で情報を得ている価値があまり感じられません。
写真には多くの情報が含まれています。それをそのまま受け止めて感じる、考える、想像する。
それが「モバイルエスノ」です。

1000枚以上の写真を日付や時間などで整理して、
それを弊社特製の折り畳みホルダーに入れて並べて、部屋全体に貼り出します。
囲まれた写真を近くから遠くから、眺めながらじっくり観察しながら、
「なるほど」と思ってみたり、「へー」と思ってみたり。
自分の考えや何となく思ってきたことと合わせて、仮説やアイデアをつくっていきます。

この光景は、アカデミー賞映画「ビューティフルマインド」で主人公の天才数学者が、
部屋中に貼りだされた新聞記事や資料などを見ながら、敵の作戦を見抜こうとする、
そんなシーンにも似ています。

自分なりに考えた仮説やアイデアをグループで対話することで、朧げだった考えに輪郭が見えてくる。
これを繰り返すことで仮説が具体化していきます。

写真1枚1枚を正しく理解して集計するのではなく、
たくさんの写真情報を近くから遠くから連続して見ていきながら思考を巡らす。
そんな時間を、いつもの会議室から離れて、集中して、部門横断的に同じテーマに関わるメンバーで持つ。

デジタルで多くの写真が集めやすく編集しやすくなってきましたが、
この情報を生かすのはこんなアナログな方法の方が有効ではないかと考えています。

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  ■□ 表参道・原宿周辺情報 □■
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「LINE FRIENDS STORE原宿」が先週末に移転リニューアルオープンで賑わっています。
LINEキャラクターグッズを販売している所謂フラッグシップショップです。

表参道・原宿には、多くのフラッグシップショップがあります。
ファッションブランドはもちろん、ニューバランス、ナイキ、アディダス、アシックスなどのスポーツショップ、アップル、ゾフなど。

フラッグシップショップは、他にはない品揃え多さ、限定品の販売、そこでしか体験できないツールやコンテンツなど、お店なのに、アトラクションのような楽しみ方ができるのが特徴です。

だからこの街はアミューズメントパークのように人が集まり、並びます。

フラッグシップショップ巡りというのもこの街の楽しみ方の一つです。