スタッフブログ

山形ヤーマン

みなさん、こんにちは。最近Xperiaに変えた元iPhoneユーザーです。
「本体が安い」という理由でandroidにしたのですが、Xperiaを購入した翌々日にXperiaの画面が突然割れました。理由はわかりません。その翌日にはタッチパネル不良を起こし、Xperiaが光る箱になりました。Xperia購入代+修理費で中古のiPhone7が買えましたよーXperiaでも機能に問題ないのですが、なんか損した気分になるのはなぜでしょうか…

さて!突然ですが、先日、山形に行ってきました。先日と言っても昨夏ですが…
山形には毎年行くのですが、目的は友人が主催している音楽イベントに参加するためです。
今回はそのイベントの紹介をします。


イベント名は「チェリーボーイジャンボリー(CBJ)」。山形はサクランボが名産ですからね。そしてオーガナイザーは全員男子。ですので、そのような名称になっています。ちなみにみんな「CBJ(シービージェー)」って呼んでいます。正式名称で呼ばれているとこは見たことありません。理由はわかりません。元々は山形出身の上京組が『毎年、山形に帰る口実を作ろう!』ということで始めたものらしいです。というわけで商業的な要素はなく、言ってしまえば素人の手作りフェスです。とてもこじんまりしていて、方言が飛び交う素朴なフェスなんです。意外に外人さんの参加者も多く、ダニエル・カールばりのギャップが楽しめるかと思いきや、大体日本語そんなうまくなかったですね。私も英語うまくないですが。

CBJと一般的な野外フェスとの違いはなんといっても「自由さ」です。フジロックなどのいわゆるな野外フェスって人だらけなんです。だから身動きがとりづらい… せっかく東京から3時間かけて苗場山に登ったのに癒しはゼロですよ。2017年のフジは3日間延べで12万人来たらしいですからね。そんな恐ろしい場所に子供を連れては行けません。



一方CBJはサイズ感が全然違います。500人くらい来るとすげー来たなって感じです。場所が山形の中でも辺鄙なとこですからね。普段は人が来ないんです。<クマ注意>の看板がリアルに感じるレベルです。とはいえ、フェスですからね。フェスの醍醐味はちゃんと備えてますが、それに加えて自由な魅力があるんです。

CBJの特徴です。
その1.電波がありません。
日頃あちこちからの連絡に追われる社畜にとって、安息の地はここ山形にしかありません。デジタルデトックスってやつです。
その2.神の息が濃いのです。
危ない発言に聞こえるかもしれませんが、大丈夫です。壺は売りません。要は自然がものすごくネイチャーである。ということです。近くに川も流れており、そのほとりにテントサイル(ハンモックテント)張れば子供も大喜びです。


その3.御飯がおいしい。
いくつか屋台が出るんですが、カレーとかラーメンから、山形ならではの芋煮や玉コンなど基本的に全部うまいです。しかもあまり客が入ってない年だと、食材が余り、翌朝に配ってたりします。
その4.キャンプファイヤー。
さすが山形。林業丸出しのオジサンがクレーンを使って器用に組み上げます。ファイヤーダンスもやるんですよ。巨大なキャンプファイヤーの周りで半裸のにーちゃんが火を振り回す姿は、タカとユージもびっくりのあぶなさです。


その5.音楽。
最初から最後までずっと鳴ってます。
オーガナイザー全員で金を出し合って買った、血と汗と涙のサウンドシステムがとてもよく鳴ります。
地元のバンドから始まって、トリは招聘された県外のバンドです。この前は馬喰町バンドでした。
トリのバンドが終わるとオーガナイザーが順番にDJしますので2~3時くらいまでずっとうるさいです。

色々書きましたが、やはり行ってもらわないことには魅力は1/3も伝わりません。
ただ、このブログを読んで「行こう!」と思う方もたぶんいないでしょう。単純に遠いですからね。
CBJは音楽ありきでもないし野外フェスという形態ありきでもないんですよね。
強いて言えば「親子で楽しめる野外フェス」という感じでしょうか。かといって「ファミリー」ということにエッジが立ってるわけではないんです。単に「子連れでも安心」というだけで。クマ出そうですけど。
でも、CBJのコンセプトは完全に私に刺さってるわけです。コンセプトなんて考えてやってないと思いますけど。

このような体験型の消費行動をなんというんでしょうか?
モノ消費からコト消費などと言われて久しいですが、フジロックなんかもコト消費ですからね。イベントなので。でもフジロックみたいなのとは違うんです。
フジによっぽど好きなアーティストが出演すれば見に行きたいですが、そのアーティストが東京でも公演するならフジでなくてもいいですからね。フェスありきではないという事です。
なのでフジに足を運ぶ原動力は「フジにしか出ない」アーティストです。彼らの「演奏を聴きたい」という気持ちがその他諸々の不便さを払拭したときにチケットをポチるわけです。レイジとかマイブラとか。

CBJに関しては消費行動というより音楽体験の原点回帰なのかもしれません。フジロックのようなイベントはいわゆる商業的レイブで偶発性がない。全てスケジューリングされてますし、ステージも色分けされてます。クマも出そうにありません。
しかしCBJはフリーパーティーのようなレイブの原型に近いものなんだろうなーと思います。ほんとに様々なジャンルのアーティストが一つのステージで演奏します。しかも19時以降の入場はフリーです。受付に人がいないですからね。
未熟といえばそれまでですが、そういう雰囲気の方がワクワク感があるんです。
音楽シーンが閉塞している今、ヤマガタ・サマーオブラブみたいなムーブメントも起きるかもしれませんね。
それはさすがにないですかね。起きないと思います。すいません。


というわけで山形に来たらこんないいことがあるよというのを一つ。
山形では「ひっぱりうどん」と言って、うどんのつけ汁にサバ缶入れるんです。生卵をめんつゆでといて、そこにサバ缶と納豆をいれるんです。あとはすするのみ。これがとってもおいしいんです。やめられない、とまらない。みたいな中毒性があります。是非お試しあれ。

あっ山形行かなくてもできますね。これ。
(IshiishI)