以前は買い物をする際にメンバーズカードを提示してスタンプを押してもらいポイントをためる…ということが多かったため、いろいろなお店のメンバーズカードを持ち歩いていたものだ。
ところが、最近はそうでもなくなったことに気付く。アプリ登録への移行が進んでいるからだ。
当初はポイントを貯めるだけの簡単な仕組みだったが、ここ最近は、ポイント管理や購入履歴（いつ、どこで、どんなものを購入したのか）、新着情報、スタイリングなどをアプリで一括管理でき、いつでもさまざまな情報を確認することができ、ホームページみたいである。
特に、便利だなと思ったのはある洋服屋のアプリである。
例えば、トップスを購入した場合、購入のお礼とともに、そのトップスに合うアウターやボトムス、シューズなど、おすすめコーディネート例を配信してくれるのである。そのコーディネート例がよくできたもので、サイズ別や身長別に実際に販売スタッフが着こなしている写真つきなのだ。しかも組合せが数パターンあって、着こなしイメージが広がりとても参考になるのだ。
以前ならば雑誌の中に登場するモデルの着こなしを、自分の体型とは全然違うんだが…と思いつつ参考にしていたが、雑誌モデルよりは身近であり、しかもさまざまな体型の販売スタッフが提案してくれるので、自分の体型に近いスタッフのスタイルを見ながら、これなら自分にも似合いそうだと納得感もあるのである。
また、今度はこのボトムスを買ってみようか、とリピート来店を考えるきっかけにもなり、うまいマーケティング戦略だなと思ってみたりする。
携帯画面に並んでいるアプリ１つ１つは小さなボタンにすぎないが、ボタンの奥には大きな情報空間が広がっているのである。 （カ）
