雨の中、傘をさして歩いていると、すぐにズボンの裾が濡れてくる。
大雨だったら理解できる。走ったりしていてももちろん濡れるのは当たり前だ。
でも、大雨ではない。
他の人のズボンをちらっと見ても濡れていない。自分だけ濡れている。
なぜだろう?
歩き方が悪いのかな?歩幅が広いから、濡れるのかな?
色々歩き方を変えてみた。
歩幅を狭くしてみよう!・・・変化はなかった。
しっかり歩いてみよう!・・・意味がない気がする。
すり足で歩いてみよう!・・・余計濡れた。
だんだん歩き方を変えるのが面倒くさくなってきて、ふと思った。
傘のせい?安いビニール傘を使っているからダメなのか。
そろそろビニール傘を卒業するかなと思い、そのまま家に帰った。
別の日、洋服を買いに行った時に見つけた傘は4000円。
正直、高いのか安いのかよく分からない。
傘の相場が分からない。
色々と考えてみた。
ビニール傘は大体500円くらい。
でもすぐに折れたりして結局は何回も買ってしまうもの。
実際に外出中に突然の雨が降っては買い、気付けば一人暮らしの我が家にはビニール傘が7本もある。
一人暮らしのせまい玄関には邪魔なくらいだ。
もちろん全部使える。
若干折れているのもあるが。
今の家に住み始めて2年弱。
その期間に7本傘を買ったとして、全部で3,500円。
見つけた傘は4,000円。
この傘で何年くらい持つのだろうか?
すぐに折れたら、どうするの?傘の修理ってあるの?
電車やお店に置き忘れたらどうするの?
いちいち、そういう事に気をつけるのって面倒じゃない?
・・・・・結論、しばらくはビニール傘でいいや。
でも外を歩いていると、上の年代の方はちゃんとした傘(ビニール傘以外)が多い。
若い年代はビニール傘が多い。
皆、どんな時にちゃんとした傘を買おう!と思うのだろう。
何かきっかけはあったのかな?
雨にいつも濡れてしまう時?
カッコ良い傘を見つけた時?
社会人になった時?
結婚した時?
自分の傘の歴史を思い出してみた。
小学生までは親が買ってきてくれたちゃんとした傘を使っていたと思う。
中学か高校になって、ちゃんとした傘が親父臭くて、
ビニール傘がカッコ良いと思って使い始めたと思う。
ビニール傘が良いと親に言った時に不思議な顔をされたのを思い出した。
それからはずっとビニール傘を使用している。
という事は、経済性や機能で傘を選ぶのではなくて、
心境の変化が一番の理由なのかもしれない。
これから先、中学・高校の時に起きた謎のビニール傘へのカッコよさ?と同じ様に、
突然ビニール傘は恥ずかしいと思う時期が、
経済性なんて吹っ飛ぶくらいの変化が来るのだろう。
そういう突然の変化を経て、大人になるのかな。
じゃあ、その時にカッコ良い傘を買おう。
とりあえず家に溜まったビニール傘を処分しよう。
(Y★B)