私、佐野良太が2017年6月28,29日の両日、シンガポール・ラマダホテルで開催された、MRMW(Mobile Research in the Mobile World)に参加して得られた感想です。
https://apac.mrmw.net
オンライン(ネット)リサーチはモバイル環境がメインストリームになっていく
モバイル(環境)がリサーチに使えるかどうか?の議論はすでに終わり、モバイルの特徴(いつでも、どこでもアクセス可能)を活かしたデータをいかに活用するかを議論する段階に入ってきている。
モバイルの浸透に伴う、いくつかの問題も明らかになってきている
1)オンラインパネルのモバイル回答者比率はモバイルの普及率よりも低くなっており、結果として、オンラインパネルの対象者に偏りが生じているのではないか? つまり、一般の生活者にアプローチできていないのではないか?
2)調査票のデザインがモバイルに最適化されていない結果、離脱率が高くなったり、正確なデータが得られていないのではないか。
グリッド(マトリクス)形式、オープンエンド形式の質問は特に途中離脱率を高める。
マトリクス形式の質問において、PCとモバイル端末の回答に違いが生じるかについて、Ray Poynter氏がLinkedInに寄稿している。これについては、また稿を改めて書きたい。