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AI < 正面から向き合う「人間らしさ」

<トークの目>通信 2024.10

マーケティングリサーチ・市場調査会社の株式会社トークアイです。

先日地下鉄銀座線に乗ったら、車内全体が「スキットルズ」の広告でジャックされていました。
「しょうがなく食べてみたけど・・・なんかネチャネチャしてて・・・」
「食べても仕事の合間のリフレッシュにならない」などの吊り広告、更に動画で歯科医が「オススメしないです」など、自虐広告に目をひかれました。

自虐広告はわざとらしくてあまり好きではなかったのですが、この広告には嘘くささや嫌味を感じませんでした。

この商品が日本で3回目のチャレンジということも書いてあり、見た目にグミみたいなものだろうとも想像もつくし、
書いてある内容は、そういうものだろうな、というふうに素直に受け止められました。

口コミでも悪いことがちゃんと書いてあると却って良い、という話をインタビューでも聴きます。
それが信用にもつながるし、良いことと悪いことのバランスで判断したいからということのようです。
奇をてらわずに、自分のよくないところを素直にさらけ出すというのは、好感が持てます。
取り敢えずトライしてみたくなりました。
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■□AI < 正面から向き合う「人間らしさ」□■

最近2つの話が気になりました。
(その1)
AIに関する研究がノーベル賞を受賞したことで、東大の松尾豊教授がニュース番組で解説をしていました。
「今までは、仮説を立てたらトライ&エラーを繰り返して結果に辿りついていたが、AIを活用することでトライ&エラーなしに結果にたどり着ける」
「トライ&エラーの部分はなぜを解明するところだから、なぜの部分がブラックボックスになってしまう」
(その2)
売上が3兆円を超えたユニクロの柳井正会長が別のニュース番組で、失われた30年の間にこれだけ成長した理由を語っていました。
「たくさん失敗してきたけど、失敗に正面から向き合うことが大事。失敗は財産である」
「たくさんの経営者の本を読むことで、経験を追体験できる。その経験を自分なりに考えて生かす」

柳井さんの話もAIの話も経験に学ぶという点では同じだと思います。
AIを活用することで、たくさんの経験を瞬時に学び、結果を出す。
しかし、スピードは速くなるけど、”なぜ”がわからない。

AIでも失敗はあるでしょう。
その時振り返るとしたら、前提となる最初のインプットが適切でなかったということになるのでしょうか。
いずれにしろ、柳井さんのいう「失敗に正面から向き合う」ということは、できないように思います。

「正面から向き合う」とはどういうことでしょう。
事実に対して真摯に向き合う、起きたことを先入観なしに受け止める、他人事ではなく自分事とする。
そこには自分自身と向き合う態度が必要だと思います。

それは、結果だけを追いかけてもできないことで、トライ&エラーの過程があるからこそできることだと思います。
そこがまさに”人間らしさ”なのではないでしょうか。

AI活用で便利になること、スピードアップすること、高度になることはたくさんあると思います。
そんな中で人間らしさは、「自分自身に正面から向き合う」ところに表れるのかも知れません。

定性調査は、対象者の発言を聴きながら、自分に向き合うことでもあると思います。

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■□ 表参道・原宿周辺情報 □■
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